韓国のコンビニは、買い物だけの場所ではありません。コンビニ宅配・ATM・Tマネーのチャージまで、暮らしに必要な手続きが24時間そろっています。
この記事のポイント
- ✅ 店舗から店舗へ送る「半額宅配」は、GS25で500gまで1,900ウォン。一般の宅配よりかなり安く送れます
- ✅ 通販の荷物をコンビニで受け取れます。日本のコンビニ受取と同じ感覚です
- ✅ ATMは24時間。海外発行カードは「Global」表示のある機械を選びます
- ✅ Tマネーのチャージはレジで。現金が基本で、クレジットカードは使えないことがほとんどです
- ✅ 常備薬は13品目まで。1回に買えるのは1箱までと決まっています
韓国で暮らし始めると、コンビニに行く回数が日本にいたときより増えるはずです。買い物のためだけではありません。荷物を送る、通販の荷物を受け取る、交通カードにチャージする、公共料金を払う、現金を下ろす——このあたりが全部、家の前の一軒で片づいてしまうからです。
ただ、使い方は日本のコンビニと少しずつ違います。伝票はレジで書くのではなく無人の機械で出しますし、交通カードのチャージにクレジットカードは使えません。ここでは韓国のコンビニでできることを、コンビニ宅配から順番に、料金と手順つきで整理しました。
1. 韓国のコンビニ、日本とここが違う
まず、よく見かける4チェーンを押さえておくと動きやすくなります。
| チェーン | 見分け方 | 特徴 |
|---|---|---|
| CU(シーユー) | 紫のロゴ | 店舗数が多い。宅配(POSTBOX)に強い |
| GS25(ジーエス イーシボ) | 青と白のロゴ | 弁当や惣菜のオリジナル商品が充実 |
| セブンイレブン(세븐일레븐) | 日本と同じロゴ | 見た目は同じでも、中身は韓国仕様 |
| emart24(イーマートイシプサ) | 黄色のロゴ | 店内に座れるスペースがある店舗が多い |
日本のコンビニと感覚が違うところを、先に並べておきます。
| 場面 | 韓国 | 日本 |
|---|---|---|
| 宅配の発送 | 店内の無人機械で伝票を出し、レジに渡す | レジで伝票を書いて渡す |
| 店舗どうしの配送 | 「半額宅配」がある。かなり安い | 一般的ではない |
| 交通カードのチャージ | レジで現金。クレジットカードはほぼ不可 | 券売機やレジで、電子マネー系も可 |
| 常備薬 | 13品目まで販売。24時間営業の店のみ | 一部の店舗のみ、時間帯の制限あり |
| お酒・たばこの年齢 | 19歳。しかも「生まれ年」で数える | 20歳。誕生日を迎えたかで数える |
| 割引 | 1+1・2+1が常時。チェーンごとに毎週入れ替わる | 値引きシールが中心 |
💡 レジ袋は有料どころか、置いていない店舗もあります。エコバッグを1つ持ち歩くと困りません。
2. コンビニ宅配①|送り方と料金

コンビニ宅配には、大きく2種類あります。相手の自宅まで届ける「一般の宅配」と、コンビニ店舗からコンビニ店舗へ届ける「半額宅配」です。フリマアプリ(번개장터・당근)のやりとりで使われているのは、ほとんど後者です。
一般の宅配(自宅へ届ける)
CUの場合、店内のPOSTBOXという無人機械で受け付けます。365日24時間、いつでも出せます。料金は重さと地域で決まり、同一圏内の350gまでで3,400ウォンからです。着払いは300ウォン、島しょ地域は4,000ウォンが加算されます。
(出典: CU)
半額宅配(店舗から店舗へ)
送る側も受け取る側も、同じチェーンの店舗を使います。CUからCUへ、GS25からGS25へは送れますが、CUからGS25へは送れません。
| GS25「半額宅配」 | CU「半額宅配」 | |
|---|---|---|
| 500gまで | 1,900ウォン | 1,800ウォン〜 |
| 1kgまで | 2,300ウォン | 重さ・地域で変動 |
| 5kgまで | 2,700ウォン | 重さ・地域で変動 |
| 日数の目安 | 受付日を含めて4日以内(内陸間) | 翌日以降に店舗到着 |
(出典: GS Postbox)
ここに挙げた料金は2026年8月時点のものです。改定されることがあるので、大きい荷物を出す前には公式ページで確認しておくと安心です。
GS25では15時までに出した分がその日の受付になります。それ以降は翌日扱いです。済州島と離島は例外で、済州島は済州島内の店舗どうしでしか送れません。
送るときの手順
- 荷物を自分で梱包しておきます(店に箱はありますが、有料です)
- 店内のPOSTBOX(無人機械)で、送り先の情報を入力します
- 出てきた伝票を荷物に貼り、レジに渡します
- 半額宅配は前払いのみです。着払いはできません
⚠️ 半額宅配は、届け先をコンビニ店舗にします。ただし返送はできないので、入力画面で求められる自分の住所は、自宅か職場の実際の住所を入れておきます。
3. コンビニ宅配②|受け取り方
家にいる時間が読めない方には、受け取りのほうが本題かもしれません。韓国でも通販の荷物をコンビニで受け取れます。日本のコンビニ受取と同じ感覚です。
通販の荷物を受け取る
注文画面で配送先を「コンビニ受取(편의점 수령)」にして、店舗を選びます。荷物が届くとメッセージが来るので、その内容をレジで見せれば受け取れます。ひとり暮らしで日中家にいない方、玄関前に置かれるのが不安な方に向いています。
半額宅配で送られてきた荷物を受け取る
GS25では、到着すると通知(アルリムトーク)でQRコードが届きます。それをレジで見せる流れです。
(出典: GS Postbox)
💡 韓国の宅配は、日本より「玄関前に置いていく」置き配が標準です。マンションの共同玄関の暗証番号を配達メモに書いておく文化もあります。それが落ち着かない方は、最初からコンビニ受取にしておくと気が楽です。
4. コンビニATMの使い方

韓国のコンビニには、ほぼ必ずATMがあります。24時間動いているので、深夜に現金が必要になったときはここが頼りです。
韓国の口座から下ろす場合
自分が口座を持っている銀行のATMではないので、手数料がかかるのが基本です。金額は銀行と時間帯によって変わるので、引き出す前に画面に出る案内を確認してください。
なお、韓国のインターネット銀行のなかには、コンビニを含む全国のATM手数料を無料にしているところがあります。カカオバンクは、この方針を2026年も続けると発表しています。ATMを使う機会が多い方は、口座を作る銀行を選ぶときの判断材料になります。
(出典: ヘラルド経済)
日本発行のカードから下ろす場合
すべてのATMで使えるわけではありません。機械に「Global」の表示があるか、VISA・Mastercard・JCB・UnionPayなどのロゴが貼ってあるかを見てください。ロゴがあれば、日本のカードでウォンを引き出せます。
- カードを入れる前に、画面の言語を英語(または日本語)に切り替えます
- カードの種類を聞かれたら「海外発行カード(Global Card)」を選びます
- 引き出す金額を選びます。1回の限度額は機械によって違います
- 手数料は、ATM側の手数料と、カード会社側の手数料の2つがかかります
⚠️ 「DCC(現地通貨建て決済)」を選ぶかどうかを聞かれることがあります。ウォン建てを選んだほうが、レートは有利になりやすいと言われています。迷ったら「ウォンで請求(Charge in KRW)」を選んでおくのが無難です。
5. Tマネーのチャージと払い戻し
交通カード(Tマネー)のチャージは、コンビニのレジでできます。カードを出して「충전 해주세요(チュンジョン ヘジュセヨ)」と言えば通じます。
覚えておきたいのは、チャージは現金が基本だということです。日本の感覚でクレジットカードを出すと断られます。1万ウォン札を1枚持っておくと、あわてずに済みます。
残額の払い戻しも、コンビニでできます。ただし場所によって上限が違います。
| 場所 | 払い戻せる残額 | 手数料 |
|---|---|---|
| コンビニ | 3万ウォン以下(店舗により2万ウォン未満のことも) | 500ウォン |
| 地下鉄駅の案内センター | 5万ウォン以下 | 500ウォン |
(出典: Tマネー)
カードそのものの購入代金は戻ってきません。返ってくるのは残額だけです。
👉 運賃の計算方法やモバイルTマネーへの切り替えは、こちらで詳しく書いています。韓国の地下鉄の乗り方とTマネー完全ガイド
6. 公共料金・税金の支払い
韓国で家を借りると、電気代・ガス代・水道代・管理費の請求書が届きます。銀行の窓口が開いている時間に行けない方は、コンビニで払えます。
請求書(지로 用紙)にコンビニ収納用のバーコードが印刷されていれば、レジに出すだけです。365日24時間、税金・4大保険料・公共料金の支払いができます。支払い方法は料金の種類によって異なり、現金のほか、口座振替やクレジットカードが使える場合もあります。
(出典: GS25)
⚠️ 電気料金など、種類によっては現金のみのことがあります。請求書を持っていくときは、念のため現金も用意しておくと二度手間になりません。
💡 韓国語が読めなくても大丈夫です。請求書をレジに出して、バーコードを読み取ってもらえば金額が表示されます。
7. 常備薬・お酒・たばこのルール
夜中に熱が出たとき
韓国では、24時間営業のコンビニで一部の市販薬を買えます。「安全常備医薬品(안전상비의약품)」という制度で、保健福祉部が指定した13品目が対象です。内訳は解熱鎮痛剤5、消化剤4、風邪薬2、湿布2です。
ルールもいくつかあります。1回に買えるのは1箱までで、12歳未満の子どもには販売できません。
(出典: 保健福祉部)
置いている品目は店舗によって違うので、必ず全種類あるわけではありません。処方薬はコンビニでは扱っていないので、薬局(약국)に行くことになります。
お酒とたばこ
ここは日本と考え方が違うので、最初に確認しておいてください。韓国では19歳未満への販売が禁止されていますが、年齢の数え方が「生まれ年」基準です。青少年保護法では、19歳になる年の1月1日を迎えた人は対象外と定められています。つまり誕生日を待たなくても、その年に19歳になる人は買えます。
(出典: 国家法令情報センター)
見た目が若い方は、身分証の提示を求められます。実物の外国人登録証かパスポートを出せば問題ありません。日本の運転免許証や、写真をスマホに保存したものは受け付けてもらえないことがあります。
8. 得する買い方|1+1・2+1とアプリ
韓国のコンビニは、割引の仕組みが日本とかなり違います。値引きシールより、同じ商品をもう1つもらう方式が主役です。
- 1+1 … 1つ買うと、もう1つ無料
- 2+1 … 2つ買うと、もう1つ無料
対象商品には棚にシールが貼ってあります。組み合わせはチェーンごとに違い、内容は毎月入れ替わります。同じ飲み物でも、CUでは1+1、GS25では対象外ということが普通にあります。
もらった分は、その場で持ち帰らなくていい
ここが便利なところです。各社のアプリには、1+1・2+1でもらえる分を預けておく機能があります。GS25は「우리동네GS」、CUは「포켓CU」です。今日は1本だけ飲みたいというとき、残りをアプリに預けて、後日ほかの店舗で受け取れます。冷蔵庫が小さいワンルーム暮らしには、かなり効きます。
そのほか、押さえておくと差が出るもの
- 通信会社のメンバーシップ割引 … 韓国の携帯会社の会員証を見せると、対象商品が割引になることがあります。契約時に確認しておくと取りこぼしません
- アプリのクーポン … 会計前にアプリを開く習慣をつけておくと安心です
- デリバリー … コンビニの商品は、デリバリーアプリから注文して届けてもらうこともできます
👉 デリバリーアプリの登録方法は、こちらにまとめています。韓国のデリバリーアプリの使い方(ペミン・クパンイーツ)
👉 化粧品や日用品をまとめ買いするなら、こちらもどうぞ。オリーブヤングのセールと会員特典ガイド
9. よくある質問(FAQ)
Q1. 韓国のコンビニATMで、日本のカードは使えますか?
使えます。ただし全部の機械ではありません。「Global」の表示か、VISA・Mastercard・JCB・UnionPayのロゴが貼ってある機械を選んでください。画面の言語を英語に切り替えてから、カードの種類で「海外発行カード」を選ぶ流れです。手数料はATM側とカード会社側の両方にかかります。
Q2. コンビニ宅配は、韓国語ができなくても出せますか?
出せます。POSTBOX(無人機械)の画面で送り先を入力し、出てきた伝票を荷物に貼ってレジに渡すだけです。入力は住所と電話番号が中心なので、韓国語での会話は基本的に発生しません。住所は事前にスマホのメモに貼り付けておくと入力が早く終わります。
Q3. 半額宅配は、CUからGS25へ送れますか?
送れません。半額宅配は同じチェーンの店舗どうしをつなぐサービスなので、CUからCU、GS25からGS25という組み合わせになります。相手が受け取りやすい場所に、同じチェーンの店舗があるかを先に確認してから出してください。
Q4. Tマネーのチャージにクレジットカードは使えますか?
実物のTマネーカードへのチャージは、コンビニでは現金が基本です。クレジットカードは基本的に使えません。カード払いでチャージしたい方は、モバイルTマネーのアプリを使うか、後払い式の交通カード機能付きクレジットカードに切り替える方法があります。
Q5. コンビニで買える薬には、どんなものがありますか?
保健福祉部が指定した13品目で、解熱鎮痛剤・消化剤・風邪薬・湿布の4分類です。1回に買えるのは1箱までと決まっています。ただし店舗によって置いている品目が違うため、必要なものが必ずあるとは限りません。処方が必要な薬は薬局(약국)でしか買えません。
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